「六大和牛」の記事一覧
「日本六大和牛」という言葉には、公式に定められた明確な定義はありません。
しかし、一般的に日本の数あるブランド和牛の中でも、特に知名度や評価が高く、代表的とされる以下の6つのブランド牛を指して使われることがあります。ただし、どの6つを選ぶかについては諸説あります。
よく挙げられる代表的な6つのブランド和牛は以下の通りです。
松阪牛(まつさかうし/まつさかぎゅう)
産地:三重県
特徴:特に未経産の雌牛が有名で、「肉の芸術品」とも称されるきめ細かい霜降りと、とろけるような柔らかさ、甘く上品な香りが特徴です。
神戸牛/神戸ビーフ(こうべぎゅう/こうべビーフ)
産地:兵庫県
特徴:兵庫県産の優れた但馬牛(たじまうし)の中から、さらに厳しい基準を満たしたものだけが認定されます。サシ(脂肪)が筋肉の中に細かく入り込み、赤身との絶妙なバランスが特徴。海外での知名度も非常に高いです。
近江牛(おうみうし/おうみぎゅう)
産地:滋賀県
特徴:日本で最も歴史のあるブランド和牛の一つとされ、約400年の歴史を持ちます。芳醇な香りと、きめ細かい肉質、脂の口溶けの良さが特徴です。
米沢牛(よねざわぎゅう)
産地:山形県
特徴:置賜(おきたま)地方で肥育された黒毛和牛。厳しい寒暖差のある気候で育ち、きめ細かい霜降りと低い融点の脂が特徴で、口に入れるととろけるような食感が楽しめます。
前沢牛(まえさわぎゅう)
産地:岩手県
特徴:奥州市前沢地域で肥育。良質な稲わらと水で丁寧に育てられ、鮮やかな霜降り(サシ)と、肉の旨味、とろけるような舌触りが特徴です。
飛騨牛(ひだぎゅう)
産地:岐阜県
特徴:岐阜県内で14ヶ月以上肥育された黒毛和種で、肉質等級が高いものが認定されます。筋肉繊維がきめ細かく、美しい霜降りと、口の中でとろけるような柔らかさが特徴です。
補足:
三大和牛: 一般的には「松阪牛」「神戸牛」と、「近江牛」または「米沢牛」のいずれかを入れて「日本三大和牛」と呼ばれることが多いです。
諸説あり: 上記の6つ以外に、「但馬牛」(神戸牛などの素牛としても有名)や「仙台牛」などを「六大和牛」の一つとして挙げる人もいます。
あくまで「六大和牛」は通称のようなものであり、これらのブランド以外にも、日本全国には宮崎牛、佐賀牛、鹿児島黒牛など、素晴らしい和牛がたくさん存在します。