「うなぎ蒲焼」の記事一覧
「うなぎ蒲焼(うなぎかばやき)」とは、うなぎを開いて骨を取り、串を打って、甘辛い醤油ベースのタレをつけながら繰り返し焼き上げた料理のことです。
調理の基本的な流れは以下の通りです。
開く: うなぎを背中または腹から開き、中骨やヒレなどを取り除きます。(関東は背開き、関西は腹開きが多いと言われます)
串打ち: 開いたうなぎが焼くときに縮まないように、竹串などを打ちます。
白焼き(しらやき): タレをつけずに素焼きにします。これにより余分な脂を落とし、旨味を凝縮させます。
蒸し(※主に関東風): 白焼きにした後、蒸し器で蒸します。これにより身がふっくらと柔らかくなります。
タレ焼き: 醤油、みりん、砂糖、酒などを合わせた甘辛いタレを何度もつけながら、香ばしく焼き上げていきます。タレを焦がさないように、かつしっかりと味をつけるのが職人技です。
特徴としては、
香ばしい香り: タレが焼ける香りと、うなぎ自体の香りが食欲をそそります。
甘辛いタレの味わい: ご飯との相性が抜群です。
うなぎの濃厚な旨味: 脂の乗ったうなぎの旨味が口の中に広がります。
食感: 関東風は蒸す工程があるためふっくら柔らか、関西風は蒸さずに地焼きするため皮はパリッと香ばしく、身はしっかりとした歯ごたえがある傾向があります。
うなぎ蒲焼は、そのまま食べるほか、「うな丼」や「うな重」としてご飯の上に乗せて食べるのが一般的です。また、薬味やだし汁と楽しむ「ひつまぶし」(名古屋名物)も人気があります。
日本では、特に夏の「土用の丑の日」に、夏バテ防止や滋養強壮のために食べられる習慣があります。